溺愛幼なじみは甘くて強引
「え!」


珍しく慌てて、顔を赤くする理央。そんな色づいた頬に、私はチュッとキスを落とした。


「え……」

「く、口じゃなくて……ごめん」

「そうじゃなくて。今、俺にキスしてくれたの……?」

「う、うん……っ」


ねぇ理央。自分からキスをするのって、とっても恥ずかしいんだね。知らなかった。

理央は、いつもこんな気持ちで私にキスしてくれてたんだ。それなのに、私は拒否した事もあった。その時、理央は傷ついただろうな……。


「ちゅ、ちゅ……」

「わ、わぁ?南月、ちょ、ス……ストップ!」


理央への申し訳なさと、愛しさと。色々な感情がグチャグチャしたら、なんだか無性に。理央にキスをしたくなった。気づいたら、何度もほっぺにキスしてた。

あれ……私、今……無心だった?
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