溺愛幼なじみは甘くて強引
「どっちもあるよ。でも、それ以上に――好きとか、愛おしいって気持ちの方が大きいかな」

「ッ!」


斜めの上の答えに、私はついに白旗をあげる。こんな理央を前に「ダメ」なんて、言えっこない。それに、この先を期待してる自分に、気づいちゃったから。

私は返事の代わりに、コクンと頷いた。


「もう大丈夫……来て、理央」

「ん。好きだよ、南月――」


その時に見た、嬉しそうな理央の顔。

その顔にキュンとした私もいて……。こんなに大きい男の子なのに、こんな可愛い顔するんだ、なんて思っちゃって。


「私も好きだよ、理央」


溢れる好きに、泣きそうになりながら。

理央の体に、ギュッと抱き着いた。


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