溺愛幼なじみは甘くて強引
「っ、うん」


繋がった理央と私の想い。それを包み隠さず話そうとする理央に、くすぐったくも嬉しい気持ちになった。


「ありがとう、理央――」


と、そう思っていたのに。


なぜか、五時間後。


私はあのアリスさんと一緒に、喫茶店に入る事になった。



ことのいきさつは、学校が終わって下校している時の事――


「はぁ、なんだか今日の学校は疲れたなぁ」


アリスさんの事があったからかな?

結局、理央とアリスさんはどうなったんだろう。私との事情を話して、無事に納得してもらえたのかな?


なんて思っていた、その時。


ガシッと、私の腕を掴む小さい手。

ビックリして振り返ると、そこにいたのは、なんとアリスさん本人だった。


「あなた、理央の幼馴染よね?」

「そ、そうです……けど」

「じゃあ、ちょっと付き合って」
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