エリート同期は独占欲を隠さない

そのやりとりを後ろで見ていた未尋は、呆然と立ち尽くし、驚いたような顔をしていた。

目はぱちくりと見開かれ、口も半開きになっている。

「あいつらには悪いけど、もう少し二人でいたい」
「え……? きゃっ」

桐谷は立ち尽くす未尋に近づき、がばりと抱きしめた。
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