エリート同期は独占欲を隠さない

恍惚と天井を眺めていると、桐谷がかばんを漁るのが視界の端に映った。出てきたものは避妊具だった。

「なんで?」
「まぁ、男のたしなみとでも」

この男はいつでも持ち歩いているのか? それともこうなることを予見してた?

「未尋、いいか?」

桐谷は焦れたように浴衣もろとも下着まで脱ぎ捨てると、そそり立つ己に避妊具をかぶせた。そしてそっと、蜜口にあてがう。

――あれが入るの? すごく大きい……。

ドキドキして、ちょっと手が震えている。これから、桐谷と……

「震えてるけど大丈夫か?」
「うん、緊張してるだけ」
「しっかり見てろよ」

言いながら、足を真上に持ち上げ、飲み込むのを見せつける様に、ゆっくり挿入していく。

「ちょっ、やっ……恥ずかしい」
「俺と繋がるの、見て。これでもうただの同期には戻れなくなる」
「……んんっ」

こんな恥ずかしいことを桐谷としている自分が信じられなかった。けれど体は正直で、嬉しそうに桐谷を受け入れていく。

徐々に腰を押し進めていく桐谷の顔は快感に歪んでいて、その顔に子宮がキュンと疼いた。

「はっ、未尋の中、すげぇ気持ちいい」

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