憧れのCEOは一途女子を愛でる
最終面接で一度だけ対面した神谷社長は恐ろしいほどのイケメンで、それだけで圧倒されそうになったのを思い出す。
頭に入れていた面接での想定問答が吹っ飛びそうだったので直視しないようにしていたくらいだ。
雑誌のインタビューでは将来の展望や人材について聞かれていたのだが、神谷社長はひとつひとつていねいに質問に答えていた。
書き起こされた文章を見るだけでも、社長の実直さが伝わってくる。
『時代に合わなくなってきているのかもしれませんが、僕はがんばっている人が好きなんです』
とても素敵な言葉だからだろうか、社長が言ったその一文が太字になっていた。
どうやらインタビュアーは女性のようで、続けて『恋愛対象としてもそういう人が好みなのでしょうか?』と踏み込んで尋ねている。
『どんなことでも、がんばっている女性は素敵だと思いますよ』
この部分を何度読んでも涙目になってしまうのは、救われた気持ちになるからだ。
加那太との交際は、私が自分勝手に愛情を押し付けたのもダメだった要因だと思っている。がんばりすぎて周りが見えていなかったのだ。
だけど、がんばること自体を否定せず、神谷社長のように素敵だと言ってくれる人もいるとわかって心が慰められた。
頭に入れていた面接での想定問答が吹っ飛びそうだったので直視しないようにしていたくらいだ。
雑誌のインタビューでは将来の展望や人材について聞かれていたのだが、神谷社長はひとつひとつていねいに質問に答えていた。
書き起こされた文章を見るだけでも、社長の実直さが伝わってくる。
『時代に合わなくなってきているのかもしれませんが、僕はがんばっている人が好きなんです』
とても素敵な言葉だからだろうか、社長が言ったその一文が太字になっていた。
どうやらインタビュアーは女性のようで、続けて『恋愛対象としてもそういう人が好みなのでしょうか?』と踏み込んで尋ねている。
『どんなことでも、がんばっている女性は素敵だと思いますよ』
この部分を何度読んでも涙目になってしまうのは、救われた気持ちになるからだ。
加那太との交際は、私が自分勝手に愛情を押し付けたのもダメだった要因だと思っている。がんばりすぎて周りが見えていなかったのだ。
だけど、がんばること自体を否定せず、神谷社長のように素敵だと言ってくれる人もいるとわかって心が慰められた。