憧れのCEOは一途女子を愛でる
週が明けた月曜日、私は本店へ足を運び、ゴルフウェアのマネキンスタンドの件を吉井店長に話してみた。
今は営業中だけれど、試しに展示台の上にマネキンを乗せてみる。すると動線がかなりすっきりしたので、それでいこうということになった。
「この前、スタンドに足を引っかけそうになったんです。ここの通路は少し狭いからお客様も危ないと思って……」
「なるほどね。たしかに上のほうがいいかな」
スマートなポーズを取った女性のマネキンは、柔らかなストレッチ素材でできた白のハイネックシャツとビビットなピンクのミニスカート姿で、サンバイザーをかぶっている。
手袋やシューズはもちろんのこと、ゴルフバッグも展示されていて、アミュゾンでの全身コーディネートも可能だ。個人的にはすごくオシャレだと思う。
「あっちの展示なんだけど、ちょっと相談したくて……」
吉井店長がレインウェアのほうを指し示して私を誘導したため、私たちはこの場を離れ、移動しながら話をしていた。
内容を忘れないように、立ち止まって手帳に走り書きでメモを取っているときだった。突如店内にガシャンという大きな音が轟いた。
なにごとかと吉井店長があわてて音がしたほうへ向かったので、私もそのあとを追う。
すると、先ほど展示台の上に乗せたマネキンが倒れて下に落ちていた。
「申し訳ありません! お客様、お怪我はありませんでしたか?」
偶然近くにいた女性客にぶつかったかもしれないと、吉井店長が丁重に頭を下げながら声をかける。
今は営業中だけれど、試しに展示台の上にマネキンを乗せてみる。すると動線がかなりすっきりしたので、それでいこうということになった。
「この前、スタンドに足を引っかけそうになったんです。ここの通路は少し狭いからお客様も危ないと思って……」
「なるほどね。たしかに上のほうがいいかな」
スマートなポーズを取った女性のマネキンは、柔らかなストレッチ素材でできた白のハイネックシャツとビビットなピンクのミニスカート姿で、サンバイザーをかぶっている。
手袋やシューズはもちろんのこと、ゴルフバッグも展示されていて、アミュゾンでの全身コーディネートも可能だ。個人的にはすごくオシャレだと思う。
「あっちの展示なんだけど、ちょっと相談したくて……」
吉井店長がレインウェアのほうを指し示して私を誘導したため、私たちはこの場を離れ、移動しながら話をしていた。
内容を忘れないように、立ち止まって手帳に走り書きでメモを取っているときだった。突如店内にガシャンという大きな音が轟いた。
なにごとかと吉井店長があわてて音がしたほうへ向かったので、私もそのあとを追う。
すると、先ほど展示台の上に乗せたマネキンが倒れて下に落ちていた。
「申し訳ありません! お客様、お怪我はありませんでしたか?」
偶然近くにいた女性客にぶつかったかもしれないと、吉井店長が丁重に頭を下げながら声をかける。