憧れのCEOは一途女子を愛でる
「そろそろ次の恋がしたいなぁ。香椎さんは? 社長と真凛さんの熱愛報道を知ったときにすごく悲しそうな顔をしていたし、さっき言ってた知人の件もそうだし……自分の気持ちに気付いてる?」
伏せ目がちにうつむいていた顔を上げて素直にうなずいた。
そういえば彩羽にも指摘されたなと思い出し、周りから見れば私はわかりやすく顔や態度に出ているのかと考えたら恥ずかしさが込み上げてくる。
「社長は私たち社員が一生懸命に仕事に取り組む姿勢をよく見てくれていますから。本当に素敵な人で、関われば関わるほどどんどん惹かれていく自分がいます」
本心を言葉にした途端、まずいとばかりにテーブルに額がくっつきそうなほど頭をもたげた。
「私、なにを言ってるんでしょうね。身の程知らずなのはわかってるんですけど」
「不釣り合いだ、って臆してるんだとしたら違うからね。その恋心はぜひ大事にしてほしいな」
部長がやさしく声をかけてくれて、心が慰められるのを感じた。
ずっと片思いだろうけれど、それでもあきらめずに好きなままでいてもいいのかな。
この気持ちを今すぐ封印することはできそうにないのだから――――
伏せ目がちにうつむいていた顔を上げて素直にうなずいた。
そういえば彩羽にも指摘されたなと思い出し、周りから見れば私はわかりやすく顔や態度に出ているのかと考えたら恥ずかしさが込み上げてくる。
「社長は私たち社員が一生懸命に仕事に取り組む姿勢をよく見てくれていますから。本当に素敵な人で、関われば関わるほどどんどん惹かれていく自分がいます」
本心を言葉にした途端、まずいとばかりにテーブルに額がくっつきそうなほど頭をもたげた。
「私、なにを言ってるんでしょうね。身の程知らずなのはわかってるんですけど」
「不釣り合いだ、って臆してるんだとしたら違うからね。その恋心はぜひ大事にしてほしいな」
部長がやさしく声をかけてくれて、心が慰められるのを感じた。
ずっと片思いだろうけれど、それでもあきらめずに好きなままでいてもいいのかな。
この気持ちを今すぐ封印することはできそうにないのだから――――