それぞれの恋
長く感じる午後の授業も終わって、私達は校門にむかって歩いてる時だった。
二人組の男の人に声をかけられた。
「これからサークルの新歓があるんだけど、どう?参加しない?」
「結構です」
玲奈ちゃんがサクッと断っていた。
「すぐに入るとか決めなくていいし、参加費タダだから来ない?」
「だから、けっ…」
「ハイ!行きます♪」
断ろうとした玲奈ちゃんに割って入るかのように明日香が答えた。
「おっ!君、ノリいいねぇ♪他の子は?」
「せっかくだし、みんなも行こうよぉ~♪ねっ?」
「私はパス…有紀、帰ろう」
浮かれ気分の明日香に玲奈ちゃんは冷たい視線を送りながら、その場を去ろうとした時だった。
「私も参加しようかな♪」
「ハッ!?有紀まで何を言い出してんのっ!?」
玲奈ちゃんは有紀の発言が予想外だったらしく、すごく驚いていた。