それぞれの恋

「なが~い…しんどいよぉー」


入学式から一週間経った午前の授業終わりに明日香がため息混じりに言った。


「ヤバい…授業が始まって3日しか経ってないのに、2年も続けていく自信がない」


明日香の気持ちわかる…高校に比べて長い授業時間に体がついてかないのだ。


「誰だよ~大学に行ったら、遊びまくれるっつったの!授業ありまくりじゃんか…」


明日香が頭を抱えながら嘆いていた。


「短大だからしょうがないよ…ほれ!お昼にしよ?」


有紀が明日香をなだめていた。

明日香の言いたいことはすごくわかる。

大学では遊べるって聞いてたけど、むしろ高校より大変だと思った。

有紀は資格の取れるとこだから、余計に大変なんだと話していた。


「そうだ!みんなはサークルとか入る?」


気が重くなりそうだったので話題を変えた。


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