Cherry Blossoms〜あなたに想いの花束を〜

料理や頼んだお酒やジュースがテーブルに運ばれ、ウクライナ出身の内科医であるナタリア・ソーニャがニコニコと笑いながら白ワインを手にし、言った。

「せっかくだし、乾杯しましょ！」

「そうだな」

ドイツ出身の産婦人科医であるモニカ・ハイドも楽しそうに頷き、ビールを手にする。

ケニア出身の看護師であるアルオチ・キバキはカシオレを、一花はオレンジジュースを手にし、それぞれの持ったグラスが軽くぶつかる。

「乾杯！！」

そう言った後、一花たちは飲み物に口をつけ、頼んだ料理を楽しみながら話をする。仕事のこと、楽しかったこと、したいこと、そして話はいつの間にか恋愛の話になっていった。

「モニカ、最近どうなの？あの警察の人とデートしたんでしょ？」

アルオチが訊ねると、モニカは顔を真っ赤にしながらビールを勢いよく煽る。その顔は赤く染まっていくものの、それはアルコールのせいではないことがわかる。