恋してはいけないエリート御曹司に、契約外の溺愛で抱き満たされました
これから先のこと。
そう言われてみれば、昨日あんな話をされたものの、具体的な内容は聞けていない。
テーブルには再びスタッフが訪れ、「お食事の準備を失礼します」とセッティングを始める。
すぐに別のスタッフが交代で現れ、前菜のプレートが用意された。
白い円形のプレートは、縁に花の模様がデザインされている。
前菜はえびのテリーヌやサーモンのマリネ、芸術的に飾られた野菜やソースが美しく一枚の絵のようだ。
細長いグラスには、スパークリングウォーターが注がれていく。
「考えてみれば、これが一緒にするはじめての食事だな」
「あ、そうですね」
「いただこう」
彰人さんがグラスを手にし、それに倣ってグラスを手に取る。「いただきます」と、スパークリングウォーターで喉を潤した。