恋してはいけないエリート御曹司に、契約外の溺愛で抱き満たされました
8、気づいてはいけない想い
ひとりベッドに入り、眠りに着こうと目を閉じかける。
そんなとき、ドンッと激しく扉が開き、そこに現れた姿にベッドを飛び起きた。
『なっ、なんで……』
寝室を舐めるように見ながら入ってきた湯島くんは、妖しい笑みを浮かべている。
『ここでご奉仕してるのか? 毎晩か? どんなふう に満足させてんだよ』
『そんなこと、してない……来ないで……』
近付く距離から逃げたいのに、金縛りにでもあったかのようになぜだか体が動かせない。
『処女に見せかけて、稼げるくらいのテクがあるのか? どうなんだよ』
『違う……やめて』
すぐ目の前まで迫った姿に息を呑む。
自分の上に影が落ちて、もうダメだと顔を伏せた。
「──っはっ!」