恋してはいけないエリート御曹司に、契約外の溺愛で抱き満たされました
お義父様からは、お義母様も結婚に納得したと連絡をいただいている。
でも、それはお義母様の本心ではないかもしれないと、俄かに不安になった。
彰人さんに会社を離れられては困る、すべてを台無しになんてしたくない一心で目を瞑ったのではないかと。
だとすれば、今日会うお義母様は以前となんら変わりのない様子なのだと思われる。
会いに行っても、鬱陶しがられてしまうかもしれない。睨まれるかもしれない。
だけど、そうだとしても私はお義母様との関係を少しでも良好なものにしていきたいと願っている。
彰人さんをしっかり支え、妻としても役目を果たしていけば、いつかは認めてもらえる日がくるかもしれない。
時間はかかってしまうかもしれないけれど、そんなときがくるのを願っている。
彰人さんにタクシーを使って向かうように言われ、自宅マンションからタクシーをチャーターしてホテルへと向かう。
ホテル前の車寄せまで到着すると、いよいよ久しぶりの対面に気持ちが急に落ち着かなくなってきた。
タクシーを降車し、ドアマンも控えるエントランスへ向かう。