恋してはいけないエリート御曹司に、契約外の溺愛で抱き満たされました
彼の愛を受けて、自分を大切にしようと思えるようになった。
そして、強く、自らを誇れるように生きていきたいと思わされた。
それはすべて、大きな愛で包み込んでくれる彰人さんが思わせてくれたことだ。
彰人さんは柔和な笑みを見せ、またほんの少し握った手に力を込めた。
「それから、もうひとつ話がある」
「もうひとつ?」
「今度は、喜ばしい話だ」
彰人さんは柔和な微笑を浮かべ、私の目を真っすぐに見つめる。
アーモンド型の瞳をじっと見つめ返し、続きの言葉を黙って待った。
「搬送された際にしてもらった検査で……君に新しい命が、宿っているとわかった」
「えっ……」
思いもよらない、まったく想定外の知らせに思わず静止する。
彰人さんはそんな私を、見守るような眼差しで見つめる。
私のお腹に、彰人さんとの子がいるの……?