恋してはいけないエリート御曹司に、契約外の溺愛で抱き満たされました
しかし、彼女との縁を確信するように、再会は翌日すぐのことだった。
なんの因果か、彼女がたまたま訪れた店舗の前で物件を探していたのだ。
大荷物を抱え、ついさっき家出をしてきたとしか思えないその様子から、昨日のあのあとの展開が頭の中でたやすく想像できた。
問い詰めてみれば、やはり相手は典型的なモラハラ彼氏。その上、彼女がかなりの高確率で精神状態をコントロールされているというのもわかった。
もうそこからは、ほとんど強引に車に乗せ連れ去っていた。
同時に、彼女と再会できたことに感謝して、このまま彼女との縁をつなぎ止めようと考えた。
住まいを失い、仕事にも出社しにくくなってしまった彼女を、家政婦なんて一見正当そうな扱いで雇ったことは、罪深いことなのかもしれない。
でも、どうしても彼女を助けたいと思ってしまった。彼女に後悔をさせるつもりはない。