鬼頭くんは厳重取り扱い注意につき
俺の親友で…唯一俺の全てを知っている人間。



「……なぁ。いつになったら全部終わるんだ?」



息をついて空を見上げる俺に、工藤颯(くどう はやて)は持っていたバイクの鍵をくるくると回す。



「…蒼唯がやめるまで」



ちらりと見た颯の顔はどこか切なそうで、自分のせいだと思うと悲しくなった。


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