鬼頭くんは厳重取り扱い注意につき
「すみ、ません!!絆創膏だけでもっ」



そう言って彼に、慌てて鞄から出した絆創膏を握らせる。



「しっ、失礼しました!お大事に!ぶつかってすみませんでした!」



もう一度勢いよく頭を下げると、踵を返して走りだ…そうとした。



「……待て」


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