鬼頭くんは厳重取り扱い注意につき
心地よい低い声と、緩く掴まれた腕が私を止めた。



「……名前何?」



「……天野…羽依」



探るような視線に耐えられなくて、目を泳がせながら小さな声で答える。



「鬼頭(きとう)」





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