鬼頭くんは厳重取り扱い注意につき
驚きすぎて舌を噛む私を無視しながら、鬼頭くんは言った。



「……次、困ったら言え」



しばらくその意味が理解できなくて、ぽかんと鬼頭くんの顔を見つめる。



「…ふふっ」



思わず笑った私に、鬼頭くんはむっと眉をひそめて元々低い声を低くする。


< 19 / 286 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop