鬼頭くんは厳重取り扱い注意につき
「…絶対幸せになるんです。透夜くんは」



「おぅ。もう…全部終わったからな」



私を抱きしめる腕に力が籠った。



透夜くんの傷を全て癒せないかもしれないけど、完治は無理だから、せめて、これ以上の傷を作らせないことは出来るはずだから。



「透夜くん、世界で1番幸せになりましょう」


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