鬼頭くんは厳重取り扱い注意につき
自分がこんなに幸せになるなんて思ってなかった。



ずっと、じめじめした雨の中に立っていたような気がした。



出られないトンネルに閉じ込められたような、長い長い見えない道のりを1人で歩いていた。



疲れても、しんどくても、誰も手を差し伸べてくれないと思っていた。


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