鬼頭くんは厳重取り扱い注意につき
やっぱり彼はよくわからない。



霧の中に居るみたいに、距離感がつかめなくて、よく見えない。



「鬼頭くんは、何者なんですか?」



少し唇を噛み締めた鬼頭くんが、私を見た。



「…わかんない」


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