クールな王子様とストーカー
「傷つくくらいなら話しかけんな。」


私の顔を見ずに本を読みながらそう言う彼。



わぉ。鋭い一言コメント。




でも、さ……無理だよっ……



柚子日くんのこと………本当に




「……好きだから、、しょうがないでしょ……」



「………なんだそれ……はぁ」


呆れたように溜息をつく柚子日くんの姿。

いま私は笑顔でいられただろうか。




唯一の私の笑顔が無ければ
柚子日くんのことを好きにさせることなんてね、




100%無理だし………って言うか、




もう、この時点でもう無理かぁ……


……諦めの悪い女だなぁ……


我ながら自分の事を笑ってしまう。




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