クールな王子様とストーカー
「ごめん。ただの私の言いたい事なんだけど、私あんな奴と幸せになれないと思うから」


っ…駄目だ。私は祐馬くんが好きでー



「揺らいでるんじゃないのかな」



「藍こ「私知ってるよ。女子に囲まれてるあいつを見て悲しそうな顔してるの…」


遠くを見るような目で、私のことを話す。



「ごめん。でも、愛音が泣いてるところ、、他人事でうるさいって思うかも知んないけど……見たくないよ」




藍子はその後違う話をし始めた。




けど、愛子の言った事が心臓に矢みたいに
ずーっと突き刺さって痛かった。



♡♡♡



「はあ…」



私は軽く溜め息をついた。



藍子と別れたこの、誰もいない路地で
ただ、白い息が残る。



何か考えようとすると、胸が痛くなる。



「ーーーあ、」



精一杯頑張って声を出した。



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