クールな王子様とストーカー
「愛音のためにやり遂げたことなんて一つも
ないんだよぉ……?」



「うん.」


「愛音っ…ごめん。」



「えへへ、ありがとうって言ってよ。」



「う、…ん。ありがと、う。」



私たちは赤くなった目を戻して屋上を出た。



♡♡♡




「愛音!!」「あ、大翔。」




大声で私の名前を呼ぶ。




「………」


呼んだくせに、黙る大翔。


「用ないなら行くけど」



「待って!」


そう言って私の手をガシッと掴む大翔。



なによ………



「愛音が、今どういう状況にあるかわかんねぇけどさ、、俺……」



「うん」「だけど、俺…」




「ゆっくりでいいから。ね?」



「応援してる。愛音ちゃんと素直なれよ」



まさか、大翔にこんなこと言われるなんてね



「ふふっ。ありがと」


「ま、今の笑いはいらねぇけどな」



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