クールな王子様とストーカー
一度だけでいいの。君の声を聞きたい。

淡い気持ちと、あの頃の期待をのせてただ、



「祐馬くん!」


君の名前を読んだ。



「……」

大好きな君の声を聞きたい。ねぇ、お願い。




「祐馬く「ごめん。愛音。」

聞きたく無いよ、そんなの。名前呼んでくれるのは嬉しいけどさ。



大好きな彼からそんな''私が告白したのが、失敗だった''
って言われてる感じがして、いやだよ。

ただの我儘だけどさ。



「ごめん」ってただ言い続けられるの辛いよ。

我慢していた涙がブワッと溢れ出す。



私、貴方のこと……大好きだったんだよ。



祐馬くん。こっち向いてただ私に笑いかけてよっ……




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