目に視えない私と目が見えない彼
なんだ、こんな簡単に会わずにいられるんだ。
少し寂しさを感じるものの、私の気持ちも落ち着いていて、このまま簡単に終わらせられると、この時は思っていた。
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あっという間に時間が過ぎた。窓から見える空の景色もいつのまにか夕焼け空に変わっている。
廊下の方がざわざわと騒がしい。最初は放課後に、残った生徒が雑談しているのだと思った。
しかし、騒がしさは増していき、たくさんの人の声が飛び交ってくる。
なんだろう?
なにかあったのかな?
私は騒ぎの中心に向かって歩き出した。