目に視えない私と目が見えない彼


「未蘭!待って!・・・・・・今日の18時に、いつものコンビニの隣の公園で待ってるから」

「…そんなこと言われても困ります。い、行きませんから」

「……来るまで待ってるから」

「ぜ、絶対、行きませんから」

言葉を残して私はその場から逃げた。

行かない。行かないよ。
行ってはだめだから。

一度も振り返ることなく、来衣先輩の元から離れた。
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