目に視えない私と目が見えない彼

救う



4人目の任務を終えた私は死後の世界の事務所にいた。

イスに座り、テーブルに肘をついて、考えることはやっぱり来衣先輩のことだった。

来衣先輩が頭の中から離れてくれないけど・・・・・・これでよかったんだよ。こうするしかなかったんだ。

自分を説得するように心の中で何度も繰り返した。


「未蘭ちゃん、元気ないみたいだけど大丈夫?」

「あ、…はい。だ、大丈夫・・・です」

楓さんは私の顔を覗き込みながら優しい声をかけてくれた。

「そんな時に悪いんだど、ちょっと話があるの」

「・・・・・・どうしたんですか?」

楓さんは目を伏せて言いにくそうにしている。
なんだろう。嫌な胸騒ぎがする。
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