目に視えない私と目が見えない彼
「……元気だよ、怪我はしたけど、日常生活に影響はないし、元気に学校にきて、お姉さんに感謝してるよ」

「そっか、」

素直に嬉しかった。自分のしたことは間違ってなかったと思えた。

「お姉さんにお礼がしたいのに出来なくて…ずっと悔やんでる。だから、その子の代わりに私がお姉さんを助けてあげる」

「ほ、ほんとう?」

「とりあえず、気配消して私の部屋に来て」

気配を消す?そんなことできるかな。

———気配を消さないといけない理由はのちに知る。


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