目に視えない私と目が見えない彼
ケタケタと笑う柊を見ると幼く見えて、私と年齢が変わらないんじゃないかな、と感じた。
「柊って何歳?・・・・違うか、死んでるから何歳だった?」
「俺は生前は19才!大学生でした〜」
全然年上だった。童顔で笑うと幼くなるから、高校生かと思った。同い年くらいかと思って、途中からタメ口になっていた。
「ごめんなさい。同い年くらいかと思ってた。・・・・・・あっ、思ってました」
「あはっ、今更、敬語使わなくていいよ。
生前もよく若く見られたなあ」
「うん、じゃあタメ口で」
柊の緩い喋り方は、年齢差を感じないので、気を使うことなく話せる。
「現世でいうと俺たちの上司がそろそろくるから、ちょっと待っててね」
「・・・・・・上司?」
「俺たちの仕事を監視する人だよ。さっき説明した注意事項を違反したら追放されるから気をつけて」
「追放?なんだか、怖いなあ」
「大丈夫だって。エリート組っては、簡単に言うと現世で優等生だった人なんだよ。だから、みんな真面目な人が多くて追放された人は、今まで誰もいないみたい」
なるほど。妙に納得してしまった。
確かに現世で徳を積んだ人しかなれないってことは、現世でたくさん良いことをした人達ってことだもんね。
私はそんなに良い子なわけではなかったけど。
大丈夫かなぁ。少し気が重くなる。
「あなたがエリート組にきた新しい子?」
背後からいきなり声が聞こえてきたので、びくっと体が震えた。驚きながらも振り向くと、さっきまで誰もいなかったはずの場所に、女性が一人立っていた。
「柊って何歳?・・・・違うか、死んでるから何歳だった?」
「俺は生前は19才!大学生でした〜」
全然年上だった。童顔で笑うと幼くなるから、高校生かと思った。同い年くらいかと思って、途中からタメ口になっていた。
「ごめんなさい。同い年くらいかと思ってた。・・・・・・あっ、思ってました」
「あはっ、今更、敬語使わなくていいよ。
生前もよく若く見られたなあ」
「うん、じゃあタメ口で」
柊の緩い喋り方は、年齢差を感じないので、気を使うことなく話せる。
「現世でいうと俺たちの上司がそろそろくるから、ちょっと待っててね」
「・・・・・・上司?」
「俺たちの仕事を監視する人だよ。さっき説明した注意事項を違反したら追放されるから気をつけて」
「追放?なんだか、怖いなあ」
「大丈夫だって。エリート組っては、簡単に言うと現世で優等生だった人なんだよ。だから、みんな真面目な人が多くて追放された人は、今まで誰もいないみたい」
なるほど。妙に納得してしまった。
確かに現世で徳を積んだ人しかなれないってことは、現世でたくさん良いことをした人達ってことだもんね。
私はそんなに良い子なわけではなかったけど。
大丈夫かなぁ。少し気が重くなる。
「あなたがエリート組にきた新しい子?」
背後からいきなり声が聞こえてきたので、びくっと体が震えた。驚きながらも振り向くと、さっきまで誰もいなかったはずの場所に、女性が一人立っていた。