目に視えない私と目が見えない彼
再び
⋆
「お兄ちゃん、足元に気を付けてよ?」
しばらく待っていると、杏子ちゃんと来衣先輩が玄関から一緒に出てきた。
お兄ちゃんを気遣っている杏子ちゃんはしっかりしていて、とても小学生には見えない。
「あ、」
「な、んで……こんなところに未蘭がいるの?」
私のことが視える二人は同時に私に気付いた。来衣先輩は顔を歪ませながら口を開いた。
その表情に胸の奥がちくりと痛かった。
こんな表情をさせてしまったのは私のせいだ。
昨日はあんな別れ方をしたのに、自分からのこのこ現たりして…来衣先輩からしたら、わけわからないよね。そう思うとさらに心が痛んだ。
「お兄ちゃん、足元に気を付けてよ?」
しばらく待っていると、杏子ちゃんと来衣先輩が玄関から一緒に出てきた。
お兄ちゃんを気遣っている杏子ちゃんはしっかりしていて、とても小学生には見えない。
「あ、」
「な、んで……こんなところに未蘭がいるの?」
私のことが視える二人は同時に私に気付いた。来衣先輩は顔を歪ませながら口を開いた。
その表情に胸の奥がちくりと痛かった。
こんな表情をさせてしまったのは私のせいだ。
昨日はあんな別れ方をしたのに、自分からのこのこ現たりして…来衣先輩からしたら、わけわからないよね。そう思うとさらに心が痛んだ。