目に視えない私と目が見えない彼
秘密
「来衣先輩、私、言わなきゃいけないことがあります」
「うん?」
「私……じ、事故で死んでるんです。今来衣先輩の目の前にいる私は、幽霊なんです。今まで生きてる人のふりしてごめんなさい。来衣先輩を騙すつもりなんてなくて…ただ助けたいと思って、そしたら、いつの間にか、こんなことに……こんなこと言って信じてもらえないと思うんですけど、」
「……知ってたよ」
「え、」
私の告白に焦る様子もなく、淡々と言葉を放った。
…わかってた!?
驚いて俯いていた顔をあげた。
来衣先輩の顔は真剣そのもので、冗談で言っているようにはとても見えなかった。
「うん?」
「私……じ、事故で死んでるんです。今来衣先輩の目の前にいる私は、幽霊なんです。今まで生きてる人のふりしてごめんなさい。来衣先輩を騙すつもりなんてなくて…ただ助けたいと思って、そしたら、いつの間にか、こんなことに……こんなこと言って信じてもらえないと思うんですけど、」
「……知ってたよ」
「え、」
私の告白に焦る様子もなく、淡々と言葉を放った。
…わかってた!?
驚いて俯いていた顔をあげた。
来衣先輩の顔は真剣そのもので、冗談で言っているようにはとても見えなかった。