目に視えない私と目が見えない彼
「……途中から気づいてた。気づいてて知らないふりしてた」
「え、いつから……気づいてたんですか?!」
「最初はわからなかったよ。…途中からだな、あれ?って思うことが増えた」
「なんで言ってくれなかったんですか?」
「別に。未蘭がそばにいてくれるなら、なんだっていいと思ったんだ。…それに、言ったら俺の前からいなくなりそうだったから」
「…っ、」
頭の中に今日の記憶が鮮明に映し出された。
そういえば、昼ごはんを決める時も『未蘭は何食べたい?』っていう聞き方ではなくて『未蘭は何が好き?』って聞き方だったな。
その時は分からなかったけど・・・・・・私が幽霊で、食べれないことを知ってたからなんだ。
来衣先輩の言葉の意味を理解すると、鼻の奥がツンとした。彼の優しさが嬉しいんだ。
「え、いつから……気づいてたんですか?!」
「最初はわからなかったよ。…途中からだな、あれ?って思うことが増えた」
「なんで言ってくれなかったんですか?」
「別に。未蘭がそばにいてくれるなら、なんだっていいと思ったんだ。…それに、言ったら俺の前からいなくなりそうだったから」
「…っ、」
頭の中に今日の記憶が鮮明に映し出された。
そういえば、昼ごはんを決める時も『未蘭は何食べたい?』っていう聞き方ではなくて『未蘭は何が好き?』って聞き方だったな。
その時は分からなかったけど・・・・・・私が幽霊で、食べれないことを知ってたからなんだ。
来衣先輩の言葉の意味を理解すると、鼻の奥がツンとした。彼の優しさが嬉しいんだ。