目に視えない私と目が見えない彼

「また出会えたなら……私と、もう一度、恋してくれますか?」

「あたりまえだろ」

「・・・・・ぐすっ、7日間の私のこと、忘れないでいてくれますか?」

「忘れない、忘れられるわけねえだろ」


「……私、来衣先輩のことが、す、…」



最後になる予感がして、急いで言葉を放つ。
瞬きする0.1秒の間に、私の目の前は眩い光に包まれた。
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