目に視えない私と目が見えない彼
いつ会えるだろう。

きっと、俺との記憶は消えてしまっただろう。7日間の記憶が消えても、未蘭が生きている。その事実だけで十分だった。

また会えたなら、なんて声をかけよう?
顔が見えない愛しい彼女に。


期待に心弾ませていた。しかし、待てども待てども美蘭は学校には来なかった。

何度か二年生の教室に行き、未蘭の状況を聞いてみたけど、分かる者はいなかった。


時が過ぎるにつれて不安が募っていく。その不安を拭うように、未蘭と話した公園へと向かった。

未蘭が消えてしまった後も、この公園によく来ていた。7日間限定の彼女に会える気がして、足が自然と公園へ向いてしまうんだ。
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