目に視えない私と目が見えない彼

「あっ、言うの忘れてたけど、助けるのは小さな危険だけだよ。大きい危険を助けてしまうと、俺たちの存在がバレる可能性がある。命を助ける行動も禁止事項な！」

「小さな危険って？」

「俺らが助けても、助けたことを誰にも気付かれないような危険のこと」

「存在がバレないために？」

「そう、派手に助けたりしたら、不審がられるだろ？」

「なるほどね」

線引きが難しいな、と思った。
私達の存在がバレないように、そこは注意していこう。