目に視えない私と目が見えない彼
柊と一緒に歩いていると、一瞬目の前が真っ暗になった。

・・・・うわ、前が見えないっ。


1秒後には暗闇が消えて、さっきまでの光景とは違う場所に立っていた。


その時間は本当に一瞬で、驚く暇もなかったくらいだった。



・・・・ここは、事務所?


一瞬で現世から、エリート組の事務所に戻ってきていた。



「・・・・・・びっくりした、いきなり戻るんだね」


「時間になったんだよ。時間が来たから強制的に戻された」

支給されたスマホの画面を見ると【任務終了】の文字が浮かんでいた。


もう終わったんだ、なんだかあっという間に時間が過ぎた気がする。
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