目に視えない私と目が見えない彼
「また、会える?」
「そ、それは、ダメなんです。私は・・・・・・だめなんです」
「なんで?」
「え、えっと」
私はもう死んでるので、だめなんです。
・・・・なんて、言えないので言葉に詰まる。
「彼氏いんの?」
「か、彼氏?彼氏なんて、いるはずないです!」
「じゃあ、友達から・・・・・・ならいいだろ?」
友達?友達からなら、いい、のかな?
「……はい」
「よかった、よろしくな、未蘭」
そう言って嬉しそうに笑った。