契約結婚のはずが、御曹司は一途な愛を抑えきれない
今日は誕生日なのに、別れを告げられたと。

ワンワン泣いて、抱いてと迫られた。

もう、気持ちが止められなかった。

ホテルに連れていき、ミクを抱いた。

キスをすると、涙目でじっと俺を見つめた。

もう、可愛くて我慢出来なかった。

ミクは俺の抱擁に感じてくれていた。

ミクの喘ぎ声は最高だった、もっとより深く感じさせたかった。

それなのに、ミクは忘れてとホテルを後にした。

忘れられるわけがないだろう。

ベッドの側に落ちていた社員証で、俺が社長に就任する会社の社員だとわかった。

強引に食事に誘ったが、別の女の子が代わりにやってきた。

嘘だよな。

でも、俺はどうしても諦めきれず、ミクのアパートまで押しかけた。

初めて知ったミクの一面、両親に仕送りしてるなんて。

しかもそのために質素な生活をしてるなんて、俺は感動した。

そうだ、ミクに生活の全てを面倒見るからとプロポーズしよう。

ミクは乗り気ではなかったが、強引に引っ越しさせた。

あれから一週間、俺はクールを装った。
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