契約結婚のはずが、御曹司は一途な愛を抑えきれない
「あっ、突然すみません、私、ミクの友達のエマって言います、辰巳省吾さんの携帯で間違いないでしょうか」

エマはミクがシャワーを浴びてる間に、省吾に電話した。

以前、ミクから省吾の番号を聞いていたのだ。

「はい、辰巳省吾です、あの、ミクはそちらにお世話になっているのでしょうか」

「そうです、今、シャワー浴びてて、ミクに了解得ずに、勝手に連絡してます」

「そうですか、感謝いたします」

「ミクは連絡しないって言ってるんですが、流石に心配してると思って、連絡しました」

「ありがとうございます、すぐに迎えに行きます」

「あ、今日は私のマンションに泊まらせます、よろしいでしょうか」

「ご迷惑ではないですか」

「大丈夫です」

そして、省吾はエマの行為に甘えることにした。

ミクはリビングに戻ると、なぜだか涙が溢れてきた。

そんなミクの様子に気づいたエマはミクに寄り添ってくれた。

「ミク、大丈夫?」

ミクは泣きながら頷いていた。

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