契約結婚のはずが、御曹司は一途な愛を抑えきれない
契約を解消するつもりはないってことになるじゃないか。

ミクも真人への気持ちはないって省吾に言えない。

省吾が好きって言えない、だって省吾は契約の関係だから……

その頃真人はミクとやり直すため、省吾のことを調べ始めていた。

ミクは三十六には見えない可愛らしい女性だ。

真人は二十六歳、大学を卒業して、親の会社に入社した。

将来は親の会社を継ぐ御曹司。

都内のホテルを経営する大手ホテルチェーンの会社だ。

ミクと知り合ったのは居酒屋。

そして、お酒を飲んで意気投合して、付き合うことになった。

しかし、真人は自分が御曹司だと言うことを隠していた。

真人には婚約者がおり、歩んで行く人生の道は決まっていた。

でもミクに惹かれてこれを最後にと思いながら、何度もデートを重ねた。

ところが婚約者との結婚の話が進み始めて、ミクとの別れを余儀なくされた。

でも、ミクの存在は真人にとって、単なる遊びの相手ではないくらい、大きくなっていた。

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