契約結婚のはずが、御曹司は一途な愛を抑えきれない
真人はミクの耳をあまがみした。

「ダメ、感じちゃう」

「いいよ、思いっきり感じて」

真人はミクの腰から太腿に手を移動させた。

「ああ、ダメ、省吾さん」

真人はミクから身体を離して、ミクをじっと見つめた。

「ミク、奴を思いながら俺に抱かれたのか」

「真人、ごめんなさい、私……」

「ミク、奴の元に戻れないことを思い知らせてやる」

真人はミクをぎゅっと抱きしめて、身体の至る所にキスをした。

「俺に感じろよ」

「ああ、あ~ん」

ミクは最高潮に達した。

真人はヒクヒクしている、身体を抱きしめた。

ミクの感じる部分に自分自身を触れた。

「俺との抱擁に溺れろ」

真人はミクの中に愛情を注いだ。

「いや、ダメ」

ミクは身体を動かして、抵抗した。

散々、真人に抱かれて、今更拒否しても、何も変わらない。

でも、真人自身を受け入れてはいけないと感じた。

「大人しく、俺を受け入れろ」

< 65 / 76 >

この作品をシェア

pagetop