契約結婚のはずが、御曹司は一途な愛を抑えきれない
入院することになった省吾に付き添うため、ミクは真人にLINEをした。

「真人、ごめんね、私はやっぱり省吾さんが好き、今、彼は体調崩して、
入院することになったから、付き添います、省吾さんが元気になったら、
省吾さんと分かれて一人で生きていきます」

ミクは省吾を裏切った自分自身を許せずにいた。

真人にもこれ以上偽りの気持ちで一緒にはいられない。

仕事が終わった真人は、ミクからのLINEを見て、諦められずにいた。

絶対にミクを取り戻すと決めた。

その頃、高崎総合病院に入院した省吾は、検査続きの毎日だった。

ミクは省吾の提案で、省吾のマンションに寝泊まりすることになった。

「色々持ってきてほしいものもあるし、便利だろ」

ミクは省吾の秘書、渡辺にも入院のことを連絡した。

「奥様、戻られたのですね、よかったです」

「いえ、私は……」

「ずっと、社長は心配されていました」

「本当にご迷惑をおかけしてすみません」

そこに由美子さんが現れた。

「省吾、大丈夫?」

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