幸せの見つけ方〜幼馴染は御曹司〜
「朱里。少し早いけど夕食食べるか」
「うん、そうだね」
18時になり、海沿いのホテルのレストランに二人で入った。
窓際の席で、だんだん日が暮れていく海を眺めながら美味しい神戸牛を堪能する。
デザートのケーキが、フルーツソースで綺麗に飾られたプレートで運ばれてきた。
「どうぞ」
「ありがとうございます」
スタッフの男性がにこやかに朱里の前にプレートを置く。
チョコレートで書かれた文字に、朱里は驚いて目を見開いた。
『Happy Birthday! AKARI』
「えっ!あのウエイターさん、どうして私の誕生日知ってるの?」
ぶっ!と瑛は吹き出す。
「お前なあ、なんでウエイターさんの仕業だと思うんだ?ドラマとかでも良くあるだろ?こういうサプライズ」
「あー!あの、ちょっとお手洗いに…とか言って席外して、ヒソヒソ仕込むやつ?」
「仕込むやつって…。うん、まあそうだ」
「じゃあ、瑛が仕込んだの?でも瑛、席外してないよね?」
「うん。さっきお前が、じーって神戸牛のメニュー見てる時に、ウエイターさんと話してたんだ。もうすぐ彼女の誕生日だから、デザートにケーキをお願いしますって。そしたら名前を聞いてくれた」
ほえー、と朱里は感心する。
「そんな目の前で?知らなかった」
「だってお前、神戸牛のメニュー、穴が空くほど見てたからな。ほら、いいから食べなよ」
「ありがとう!瑛も半分食べてね。それに瑛の誕生日ももうすぐだもんね。私も今度サプライズ考えておくね!」
「…朱里。宣言したらサプライズじゃない」
「あ、そうか!あはは」
楽しそうに笑いながらケーキを頬張る朱里を、瑛は穏やかな気持ちで見つめていた。
「うん、そうだね」
18時になり、海沿いのホテルのレストランに二人で入った。
窓際の席で、だんだん日が暮れていく海を眺めながら美味しい神戸牛を堪能する。
デザートのケーキが、フルーツソースで綺麗に飾られたプレートで運ばれてきた。
「どうぞ」
「ありがとうございます」
スタッフの男性がにこやかに朱里の前にプレートを置く。
チョコレートで書かれた文字に、朱里は驚いて目を見開いた。
『Happy Birthday! AKARI』
「えっ!あのウエイターさん、どうして私の誕生日知ってるの?」
ぶっ!と瑛は吹き出す。
「お前なあ、なんでウエイターさんの仕業だと思うんだ?ドラマとかでも良くあるだろ?こういうサプライズ」
「あー!あの、ちょっとお手洗いに…とか言って席外して、ヒソヒソ仕込むやつ?」
「仕込むやつって…。うん、まあそうだ」
「じゃあ、瑛が仕込んだの?でも瑛、席外してないよね?」
「うん。さっきお前が、じーって神戸牛のメニュー見てる時に、ウエイターさんと話してたんだ。もうすぐ彼女の誕生日だから、デザートにケーキをお願いしますって。そしたら名前を聞いてくれた」
ほえー、と朱里は感心する。
「そんな目の前で?知らなかった」
「だってお前、神戸牛のメニュー、穴が空くほど見てたからな。ほら、いいから食べなよ」
「ありがとう!瑛も半分食べてね。それに瑛の誕生日ももうすぐだもんね。私も今度サプライズ考えておくね!」
「…朱里。宣言したらサプライズじゃない」
「あ、そうか!あはは」
楽しそうに笑いながらケーキを頬張る朱里を、瑛は穏やかな気持ちで見つめていた。