幸せの見つけ方〜幼馴染は御曹司〜
 夜も更け、明日に備えて皆は早めに解散する。

 「朱里さん、瑛さん、また明日ねー」
 「うん、みんな今夜はしっかり寝てね」
 「はーい!」

 笑顔で見送ったあと、朱里と瑛は2階の和室に行く。

 やはり前回と同じ部屋に布団が2組敷かれていた。

 「俺、もう一部屋頼んでくるよ」

 そう言う瑛に朱里は首を振る。

 「いいよ。こんなに良くしてもらってるのに、なんか図々しいし」
 「でもお前、平気なのか?」
 「うん。ぜーんぜん」

 朱里はカラッと言って荷物をゴソゴソ探ったあと、お風呂入ってくるーと部屋を出ていった。
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