幸せの見つけ方〜幼馴染は御曹司〜
第十章 幸せはどこに
「まあ!朱里さん、ようこそ!」
「こんにちは、聖美さん。お招きありがとう」
「こちらこそ。来てくださって嬉しいです。さあ、どうぞ中へ」
「お邪魔します」
夏休みもそろそろ終わる頃、朱里は聖美に招かれて屋敷に遊びに来た。
瑛は仕事があり都合がつかなかったが、聖美はそれでも構わないと朱里に声をかけてくれ、朱里は菊川に車で送ってもらった。
帰りは都築家の運転手が送ってくれるとのことで、菊川とは別れる。
「それでは朱里さん、どうぞ楽しいひとときを」
「ありがとうございます。菊川さんも帰り道、お気をつけて」
朱里は菊川に微笑むと、聖美に続いて屋敷に入った。
「わあー、素敵なお部屋ね」
広いリビングに通され、朱里は感激して部屋を見渡す。
綺麗な花の刺繍のクッションやカーテン、ふかふかの絨毯に明るい照明。
これぞまさにお嬢様のお住い、といった雰囲気だった。
「朱里さん、どうぞそちらのソファにお座りくださいね」
「ありがとう!」
聖美に促されて腰を下ろした時だった。
反対側の壁のドアが開き、上品な女性がにこやかに現れた。
「まあまあ、ようこそお越しくださいましたわ。聖美の母でございます」
えっ!と朱里は慌てて立ち上がる。
「お邪魔しております。栗田 朱里と申します」
「あなたが朱里さんね。いつも聖美がお世話になっております。まあ、本当に素敵なお嬢さんね。聖美があなたのことばかり話すので、私も今日お会いするのをとても楽しみにしておりましたの。さ、どうぞお掛けになって」
「はい、失礼します」
三人でソファに向き合って座ると、家政婦らしき人が、三段のプレートに載せたお菓子と紅茶を運んできてくれる。
「わー、これ、アフターヌーンティーですよね?素敵!ホテルみたい」
朱里は目を輝かせる。
「お気に召していただけたかしら?朱里さん、ケーキはお好き?」
「大好きです!」
「良かったわ。さあ、どうぞ召し上がれ」
「はい、いただきます!」
「こんにちは、聖美さん。お招きありがとう」
「こちらこそ。来てくださって嬉しいです。さあ、どうぞ中へ」
「お邪魔します」
夏休みもそろそろ終わる頃、朱里は聖美に招かれて屋敷に遊びに来た。
瑛は仕事があり都合がつかなかったが、聖美はそれでも構わないと朱里に声をかけてくれ、朱里は菊川に車で送ってもらった。
帰りは都築家の運転手が送ってくれるとのことで、菊川とは別れる。
「それでは朱里さん、どうぞ楽しいひとときを」
「ありがとうございます。菊川さんも帰り道、お気をつけて」
朱里は菊川に微笑むと、聖美に続いて屋敷に入った。
「わあー、素敵なお部屋ね」
広いリビングに通され、朱里は感激して部屋を見渡す。
綺麗な花の刺繍のクッションやカーテン、ふかふかの絨毯に明るい照明。
これぞまさにお嬢様のお住い、といった雰囲気だった。
「朱里さん、どうぞそちらのソファにお座りくださいね」
「ありがとう!」
聖美に促されて腰を下ろした時だった。
反対側の壁のドアが開き、上品な女性がにこやかに現れた。
「まあまあ、ようこそお越しくださいましたわ。聖美の母でございます」
えっ!と朱里は慌てて立ち上がる。
「お邪魔しております。栗田 朱里と申します」
「あなたが朱里さんね。いつも聖美がお世話になっております。まあ、本当に素敵なお嬢さんね。聖美があなたのことばかり話すので、私も今日お会いするのをとても楽しみにしておりましたの。さ、どうぞお掛けになって」
「はい、失礼します」
三人でソファに向き合って座ると、家政婦らしき人が、三段のプレートに載せたお菓子と紅茶を運んできてくれる。
「わー、これ、アフターヌーンティーですよね?素敵!ホテルみたい」
朱里は目を輝かせる。
「お気に召していただけたかしら?朱里さん、ケーキはお好き?」
「大好きです!」
「良かったわ。さあ、どうぞ召し上がれ」
「はい、いただきます!」