Good day !
第三章 幸運の女神
「佐倉キャプテンー!お疲れ様です」
シップを降りて空港のオフィスに向かっていると、後ろからCA達がわらわらと追いついてきた。
きれいなお姉さん集団は、あっという間に大和を取り囲み、恵真は思わず足を止めて見守る。
「佐倉キャプテン、今日のランディングもすてきでした!」
「良かったらこれからランチご一緒しません?」
「私達、美味しいお店知ってるんです」
歩きながら背中にCA達の声を聞いていた大和が、ふと振り返った。
集団の一番後ろにいた恵真に、藤崎、と呼びかける。
「は、はい!」
恵真は急いで近づいた。
CA達は、驚いた顔で恵真を見ている。
「藤崎、コーパイのお前がキャプテンから離れた上にCAの後ろを歩いてどうする。お客様からどう見られているか考えろ」
「はい、すみません」
確かに、機長と副操縦士がCAを挟んで離れて歩いていたら、お客様に「この飛行機に乗って大丈夫か?」と思われかねない。
恵真がうつむき加減で反省していると、大和はCA達に話し始めた。
「悪いが、今日は復路の天候が気がかりでブリーフィングに時間がかかる。呑気にランチをする暇はない。それにさっきのランディングは俺じゃない。この藤崎だ。褒めるなら彼女に言ってくれ」
そして固まっているCA達を尻目に、大和は恵真に顔を寄せて言う。
「いいか?俺のそばを離れるな」
キャッと小さくCAの声が聞こえた。
シップを降りて空港のオフィスに向かっていると、後ろからCA達がわらわらと追いついてきた。
きれいなお姉さん集団は、あっという間に大和を取り囲み、恵真は思わず足を止めて見守る。
「佐倉キャプテン、今日のランディングもすてきでした!」
「良かったらこれからランチご一緒しません?」
「私達、美味しいお店知ってるんです」
歩きながら背中にCA達の声を聞いていた大和が、ふと振り返った。
集団の一番後ろにいた恵真に、藤崎、と呼びかける。
「は、はい!」
恵真は急いで近づいた。
CA達は、驚いた顔で恵真を見ている。
「藤崎、コーパイのお前がキャプテンから離れた上にCAの後ろを歩いてどうする。お客様からどう見られているか考えろ」
「はい、すみません」
確かに、機長と副操縦士がCAを挟んで離れて歩いていたら、お客様に「この飛行機に乗って大丈夫か?」と思われかねない。
恵真がうつむき加減で反省していると、大和はCA達に話し始めた。
「悪いが、今日は復路の天候が気がかりでブリーフィングに時間がかかる。呑気にランチをする暇はない。それにさっきのランディングは俺じゃない。この藤崎だ。褒めるなら彼女に言ってくれ」
そして固まっているCA達を尻目に、大和は恵真に顔を寄せて言う。
「いいか?俺のそばを離れるな」
キャッと小さくCAの声が聞こえた。