Good day !
第七章 Go around!
それからしばらく、恵真は気を張りつめながら毎日を過ごしていた。
どんなことがあっても、伊沢に気安く相談しない、弱音を吐かないと自分に言い聞かせる。
乗務と勉強、それだけに集中する生活に戻っていた。
そして三度目の大和との乗務がやってきた。
今回は、那覇往復だ。
キャプテンが大和であることに、恵真はほっと安心している自分に気づく。
伊沢に頼れない今、何かを相談出来る相手がいるとすればそれは大和だ。
もちろん、具体的に伊沢とのことを相談するつもりはない。
けれど、大和が一緒に乗務してくれるだけでも今の恵真にはありがたかった。
ブリーフィングを行い、シップに向かう。
以前のように、おどおどしたりなどしない。
強くならなければ。
そう決意した恵真の表情を見て、大和は少し気がかりだった。
相変わらず恵真のPMはしっかりしている。
大和は、やりやすさにほっとしつつも、恵真の様子を注意深く気にしていた。
無事に那覇空港に下り、復路は夜のフライトの為、ゆっくり休憩時間を取る。
雑談しながら昼食を食べ、大和は思い切って恵真に話題を振った。
「そう言えば、お前、伊沢とは順調なのか?」
えっ?と恵真が目を見開く。
「あ、悪い。失礼な質問だったな。ただ少し、お前の様子がいつもと違って思い詰めた感じがしてさ。伊沢に相談とか出来ないのか?」
恵真はうつむいてじっと考えてから顔を上げる。
どんなことがあっても、伊沢に気安く相談しない、弱音を吐かないと自分に言い聞かせる。
乗務と勉強、それだけに集中する生活に戻っていた。
そして三度目の大和との乗務がやってきた。
今回は、那覇往復だ。
キャプテンが大和であることに、恵真はほっと安心している自分に気づく。
伊沢に頼れない今、何かを相談出来る相手がいるとすればそれは大和だ。
もちろん、具体的に伊沢とのことを相談するつもりはない。
けれど、大和が一緒に乗務してくれるだけでも今の恵真にはありがたかった。
ブリーフィングを行い、シップに向かう。
以前のように、おどおどしたりなどしない。
強くならなければ。
そう決意した恵真の表情を見て、大和は少し気がかりだった。
相変わらず恵真のPMはしっかりしている。
大和は、やりやすさにほっとしつつも、恵真の様子を注意深く気にしていた。
無事に那覇空港に下り、復路は夜のフライトの為、ゆっくり休憩時間を取る。
雑談しながら昼食を食べ、大和は思い切って恵真に話題を振った。
「そう言えば、お前、伊沢とは順調なのか?」
えっ?と恵真が目を見開く。
「あ、悪い。失礼な質問だったな。ただ少し、お前の様子がいつもと違って思い詰めた感じがしてさ。伊沢に相談とか出来ないのか?」
恵真はうつむいてじっと考えてから顔を上げる。